子供の歯並びを良くする方法

口元は人目に付きやすい部分の一つであり、もしも歯の並びが良くない場合にはそれをコンプレックスに感じて、日常生活を楽しく過ごすことができなくなってしまう可能性もあります。

噛み合わせが正常にできなければ、健康に影響を与える可能性もあり、子供には是非とも美しい歯並びを与えてあげたいところです。

歯並びの悪さは遺伝によるものだけではなく、生活環境が深く関係しているというケースも多いのです。

子供の歯の並びをよくするためにも、できる限りの努力をしたいものです。

子供の歯並びをよくするためにできることして、まず第一に顎を発達させて予防することに努めましょう。

その一つとして、何よりもよく噛むことが重要となってきます。

あごの骨が成長している時期には、とくによく噛んで食事をすることが重要になってきます。

子供が好むメニューの多くには、柔らかいものが多数みられ、あまり噛まなくても飲み込んでしまえるものが多く見られます。

このような食事を中心にしていると、あごはなかなか成長することができないでしょう。

よく噛まなければ飲み込むことができない食材などを、メニューの中に意識して取り入れることが大切です。

顎が大きく発達する時期は4歳から5歳で、この時期に永久歯が生えるスペースを確保することになります。

6歳ごろの奥歯が生えてくる時期になると、永久歯のためにさらにスペースを確保する必要があるので、あごは再び発達を始めます。

永久歯が生えそろうのが14歳ごろですが、このころに上あごの成長はとまりますが、身長がのびるとともに下あごは発達を続けていきます。

あごが小さければ永久歯が生えるスペースが足りなくなってしまい、乱れた歯並びにつながってしまいます。

近年ではあごの成長が不十分なこどもが非常に多く見られますが、これが理由で歯並びが悪い子も目立ってきています。

きれいな歯の並びを作るためにも、食生活に気を遣い、子供のあごの発達を促す必要があります。

そして癖をなくして予防することも一つの手段といえるでしょう。

歯並びにかかわってくる癖としては、指しゃぶりや噛み癖、口呼吸や舌を突き出す、頬杖など様々なことが考えられます。

特に指しゃぶりはかなり大きく影響を受けることになり、軽度によっても異なりますが、指を口に入れている状態は長く続けてしまうと、前歯にすき間が出たり、前歯が前に飛び出たり、かみ合わせがずれてしまったりと乱れやすくなってしまいます。

乳歯の軽い乱れであれば自然に治る可能性もありますが、5歳を過ぎても指しゃぶりをしているようであれば、矯正治療が必要なほどに影響を及ぼす可能性も高まります。

しかし無理やりやめさせてしまうと精神的に良くないので、癖が出ないようにるための工夫が必要です。

噛み癖とはタオルやつめなどをかむのが癖になっているなどのことが挙げられます。

できるのであれば4歳ごろまでには、このような癖はやめさせておきたいところです。

強制的に禁止することは悪循環を招くことにもなるので、なぜやめた方がよいかなどをしっかりと話し、自分からやめなければならないと思えるように促すことが大切です。

また永久歯の歯の並びのために虫歯予防に努めることも重要です。

乳歯が虫歯になって抜歯をしてしまうと、そのすき間には様々な影響が及ぶことになります。

永久歯のスペースがなくなって正常に生えてこられなくなってしまったり、これがもととなって永久歯がずれる原因となってしまいます。

また乳歯が虫歯に感染している場合には、その下に控えている永久歯が影響を受ける可能性もあるので、このようなリスクを防ぐためにも、適切な虫歯治療が求められます。

何よりも、乳歯のころから歯磨きをしっかりと行う習慣をつけるようにしましょう。